夕暮れの散歩
我が家に孫娘が来ている。
まもなく1歳になるその孫娘が私の心の癒しになっている。
私は、まるで四人目の子育てをしているようだ。
仕事から帰ると 「 ば~ば(^ο^)、 ば~ば(^ο^) 」 と言いながら
満面の笑顔で、はいはいしながらお迎えにやってくる。
その顔を見ると仕事の疲れが吹っ飛ぶ。
細くなった目と、大きく開けた口元が愛らしい。
ここ最近、夕暮れの散歩が日課だ。
孫娘と二人家を出ると、まず近くにある駐車場に行き、フェンスの網に足を掛けさせ、
手でつかまらせる。そうすると孫娘は自然と腕に力を入れ、フェンスを揺らす。
筋トレになっていいかもしれない。
耳を澄ませ、稲穂がサワサワと風に吹かれている音を聞く。
リ~~~ン、リ~~~ンと鈴虫の鳴き声も聞こえてくる。
孫娘も目をつむって聴いている。
二人で耳を澄まして聴くこのひとときが特に好きだ。
ちょっと歩くと、住宅が建ち並ぶところに出る。
夕食をとっている家の明かりが暖かく感じられる。
チリン、チリンと自転車のベルを鳴らしながら、早々と岐路に向かう学生達。
夕暮れ時は、なにかと忙しい・・・・・。
時々犬の散歩をしている人と出会うことがある。
[かわいい犬だね。ワンワン」と繰り返し言いながら歩いていると
飼い主が、サービス精神でちょっと立ち止ってくれたりもする。
犬の話でちょっぴり盛り上がる。孫娘が犬をじっと見ている。
再び歩き出し、歩道橋の階段を上る。
歩道橋の上から、赤信号で止まっていた車が青信号で一斉に動き出す車の流れを眺める。
「きれいね~」と言いながらもなんだか店のネオンと車のライトが、今まで見た光景とミスマッチしているように感じられる。
抱っこして約40分の散歩時間は、ばあばもちょっと汗ばむ。 いい運動だ。
孫は可愛いとよく言うが、正にそのとおりである。
我が子の時は一つ一つの出来事が驚きであり、戸惑いと不安を感じていた。
しかし孫となると、過去の経験から精神的な余裕もある。成長に合わせて、あやし方も分かる。
ばあばやじいじは、単に甘やかしているように言われるが、そうではない。 (ばあば代表)
経験からくる心の余裕から、大切なものは何かが解っている。
甘やかしているように見えるだけだ・・・・・・・と思う。
物質的に豊かな時代に生まれた孫娘に、ばあばから、言葉をひとつプレゼント。。
【 自然は身体と心のゆりかご 】 だよって。
あなたをゆったりと受け入れてくれる自然のすばらしさを知ってほしい。
自然に触れ合うことの大切さを・・・・。
まずは、庭に元気に育っている樹木や草花、小さな虫達を見て何だろう?と
興味をもって見ることからはじめよう。
きっと感性豊かな、心豊かな子供に育つことだろう。 (ばあばの願い)
ばあば歴 1年